日本のユニークな文化、若者のストリートファッションについて

ファッション

日本では世界のどの国とも異なる独自のファッション文化が発展してきました。それらはどれも特徴的なものばかり、しばしば海外からの注目を集めています。

本記事では、そんな日本のストリートファッションについて紹介します。

日本のストリートファッションのはじまり

日本でストリートファッションが始まったのは、1970年代のことです。この時代は日本国内で若者の共同体的な連帯感が強くなった時代であり、大人への抵抗心からストリートファッションが生まれたとされています。

当時はアメリカの大学生のライフスタイルがロールモデルとなり、カジュアルなスタイルが流行し始めます。

そして、1980年半ばになると日本スタイルのDCブーム(デザイナーズとキャラクターの略)というものが誕生します。

1990年代のファッション

1990年代に入ると、DCブームは過ぎ去り、東京を中心としたファッションが広まっていきます。特に渋谷や原宿の高校生や大学生から生まれた”山の手ファッション”がこの時代の代表となります。これはアメリカンカジュアルなファッションを品よく着こなすというスタイルでした。

また、この時期にはルーズソックスやミニスカート、ガングロなどのギャルスタイルが若者の間で大流行します。

この時代には、服を自作する人も増え、東京のストリートファッションが海外から注目され始めます。自分でリメイクした服を過激に表現する男子は”カマ男(フェミ男)と呼ばれ話題となりました。”

2000年代のファッション

2000年台に入ると、1990年代とは全く異なる、”上品で普通”のファッションが流行しだします。ユニクロやGAPなどのカジュアルブランドが誕生したこともあり、安くてシンプルな服装が若者の間ではやるようになったのです。

また、海外からのトレンドに敏感でブランド品を取り入れた”ファッションセレブ系”というのも誕生しました。H&Mやフォーエバー21などの外資系ファストファッションブランドが日本に上陸した時代でもあり、日本のストリートファッションにおける服への意識や価格の概念が大きく変化した時代となったのです。

2010年以降のファッション

2010年以降は、「ストリート系(ボーイッシュ)」、「ギャル系」、「コンサバ系」がキーワードとなります。この時代になると、みんなと同じものを着ることよりも自分の好きなスタイルを楽しみたい、という考えの若者が増え、より多くのジャンルが生まれました。

中でも特徴的なものとしては、秋葉原などのアニメやゲームなどのサブカルチャーと融合したオタク系ファッションや、原宿系ファッションなどがあげられます。

また、TGC(東京ガールズコレクション)が人気になるにつれて、花柄ミニスカートやレースなどのモテ系ファッションが女子大学生の間で大流行します。