ファッションの未来

ファッションテクノロジー&ビデオゲーム

近年テクノロジーの進歩により、ファッションの在り方が変わりつつあります。例えば、Apple Watchのようにファッションの一部でありながら、タブレット端末の役割を果たすアイテムが増えているのです。

そして、今後はますますファッションとテクノロジーが融合していくことが予想されています。

コグニティブドレス

英ブランドMarchesaによって発表されたコグニティブドレス。このドレスは全体にLEDライトがつけられているのが特徴です。

このライトは人工知能であるWatsonによって操作することができ、観客のリアクションによって色を変更することが可能です。つまり、人工知能によって、人々の感情をデータ化することが可能になりつつあるのです。

このドレスは一般向けではないですが、セレブのパーティーや芸能人の授賞式などで着用するにはいいでしょう。

ただし、現時点ではいかにもテクノロジーを使用しているというのが目に見えてわかってしまいます。今後よりテクノロジーが進んでいけば、もっと自然な様子で洋服のライトアップを楽しめるようになるかもしれません。

Project Jacquard

Project Jacquardとは、GoogleとLevi’sが現在取り組んでいるプロジェクトの名称です。制作しているのは織り糸にセンサー機能を持たせたデニムジャケット。見た目は通常のデニムジャケットと変わりはないですが、スマートフォンにブルートゥースで接続をすれば、服を触るだけで、スマートフォンを操作することができるようになるのです。そのため、車を運転しているときや、自転車に乗っているときなどでも簡単にスマートフォンで音楽を流したり、電話に出ることができるのです。

Project Jacquardはすでに一般向けにも販売が開始されています。今後ジャケットだけではなく、Tシャツやパンツなどにもこのテクノロジーが採用される日が来るかもしれません。

10ELEVEN9

10ELEVEN9とは、機能的なだけではなく人にとって優しいスマートシャツのことを指します。このシャツは多くの収納スペースを持っていることに加えて、シャツ全体に取り外しが可能なセンサーやカメラを内蔵しています。

そして、それらを活用し心拍数や呼吸、姿勢などを計測することで、これらが乱れているときなど内臓センサーが振動して知らせてくれるのです。また、アプリと連携することで、スケジュールの管理などもすることができるようになります。

さらに、胸の部分に内蔵されているカメラでは、自由に写真撮影をすることができるようになります。もちろん操作はシャツに触れることがすべて行うことができます。このような洋服が一般的になってくると、もはやスマートフォンを持つ必要がなくなるかもしれません。

バーチャルショッピング

現在では服を購入する際は実店舗に行きますが、近い将来はバーチャルショッピングが主流になるかもしれません。バーチャルショッピングでは、バーチャルリアリティーを活用して、電子機器の画面を通じて実店舗にいるかのような体験をすることができます。そして、3Dで商品を見ることができることに加え、バーチャル上での試着もできます。顔認証システムを利用すれば、自分に合ったコーディネートを提案してもらうことも可能です。

このようにバーチャルリアリティーが応用されれば、ファッションだけではなく、ショッピングの在り方も変わるでしょう。