ファッションと自己表現の1つです。自分の好きなカラー、模様を自由に着るのはいいですが、ファッションは単に楽しむだけではなく、他人へ与える影響、さらには人生にも大きな影響を及ぼしかねません。
そのため、服を選ぶ際には、好みだけではなく、ファッションの及ぼす影響まで考慮すると、人生において得をすることが増えるかもしれません。そこで本記事では、ファッションが日常生活、人生に及ぼす影響について紹介しています。
ファッションが他人に与える影響
研究によって、ファッションが他人に与える影響が異なることが証明されています。
例えば、有名メーカーのロゴが入っているTシャツを着ている男性Aと、フォトショップで自作した柄をプリントしたTシャツを着ている男性Bの2人の男性がいるとしましょう。
この2人の男性は単に着ているTシャツが異なるだけですが、有名メーカーのロゴが入ったTシャツを着ている男性Aは、それだけで周囲の人からBよりも社会的地位が高いと見なされます。そして、街中で街頭アンケートをしてみれば、Bよりも多くのアンケートを回収することができ、就職の際の面接を受ければAはBよりも高い給与で雇われることができるという研究データが発表されています。
これはTシャツのロゴのみの違いですが、それだけで他人に与える影響が異なり、社会からの信頼性、扱われ方が大きく左右されるのです。
ファッションが自身の行動に与える影響
1)ファッションとドレスコード
ファッションは他人に影響を与えるだけではなく、自分の行動の仕方にも影響します。
例えば、ある研究では、スケートリンクに厳しいドレスコードを設けたところ、通常よりも事故の数や騒音が減ったというデータが出ています。これは服装にあった振る舞いをしなければいけない、という人間の心理が働いたためです。これは社交の場や高級レストラン、バーなどドレスコードが設けられている場所でも同様です。ドレスコードを設定するには、単にその場に見合った服装をさせ見栄えをよくするだけではなく、人々にその場にあった振る舞いをさせるという意図があるのです。
そのため、上品な振る舞いができるようになりたい、など思うときは、まずは服装から変えてみることも1つの手段となります。
2)ファッションと精神状態
ファッションの色は人々の精神状態に大きな影響を与えます。
例えば、青い服を着ているときは普段よりもリラックスして作業をすることができ、赤い色の服を着ているときは普段よりも注意力が高まります。色は他人に印象を付ける際に重要なことはすでに知られていますが、その服の色を着ている自分自身もその色によって大きく左右されるのです。
また、自分の好きな色を着ているときとそうでない色を着ているときでも差が出ます。人は自分の好きな色を見た際、脳でリラックスしていることを意味するα波が多く出され、緊張や注意・不安などを引き起こすβ波が減少します。これによって、より集中できるようになります。
このファッションの色の影響をうまく活用すれば、仕事などをより効率的に行えるようになります。