ファッションやおしゃれに興味のある人であっても、ファッションの歴史についてまで詳しい知識を持っている人は少ないのではないでしょうか?ファッションは年代ごとに特徴があり、度重なる変化と共に現在の姿になりました。
そこで本記事では、ファッションがどのように変貌を遂げてきたのか、歴史について紹介します。
1950年代
1950年代はクリスチャン・ディオールがファッション界を引っ張っていた時代です。40年代まではニュールックを基本としたファッションが主流でしたが、50年代になるとAラインとチュニックが誕生します。
特にバレンシアをはじめ、バルマン、ジバンシィなど多くの有名デザイナーがチュニックを採用したため、一気に人気が広がりました
。
また、50年代はエルヴィス・プレスリーなど、ロックミュージックが大流行した時代です。そのため、ロックミュージシャンに影響を受けた人々の間で、ジーンズに革ジャン、Tシャツというスタイルが流行しました。
1960年代
50年代にジーンズが流行したことに影響を受け、60年代には機能性を重視したファッションが人気を集めるようになります。
クリスチャン・ディオールの死の後に後継者となったイヴ・サンローランはパンツスタイルを積極的に提案し、女性のライフスタイルにパンツが定着するように努めました。当時のパンツはストレートのラインで、エレガントさも持ち合わせているのが特徴でした。
また、当時のアメリカではブルックスブラザーズとラルフローレンなどのブランドが人気を集めました。肩パッドをいれないナチュラルショルダー、寸胴のジャケット、細身のパンツというスタイルが定着していたのが当時の特徴です。
また、60年代はミニスカートが大流行した時代でもあります。
1970年代
1970年代はファッションが多様化していき、変化の多い時代でした。当時のトップブランドとしては、イヴ・サンローランとケンゾー、イッセイ・ミヤケ、カステルバジャック、ソニア・リキエルなどが挙げられます。
例えばケンゾーは、エスニックで派手目なファッション、伝統的でシックなもの、スポーティーなものなど、バラエティーに富んだファッションをファッションショーで発表していきました。
また、60年代にミニスカートがヒットした反動から、70年代にはロンゲットと呼ばれる長いスカートが流行しました。
1980年代
80年代はミラノとニューヨークのファッションが成長した時代です。ミラノではジョルジオ・アルマーニ、ジャンフランコフェレ、ヴェルサーチ、ニューヨークではラルフ・ローレン、カルバン・クライン、ダナ・キャランなどが活躍しました。
また、80年代にはボディにフィットしたボディコンシャス・スタイルが流行しました。女性の身体の美しいラインを強調するボディコンは話題となり、日本でもボディコンを着る女性が急増しました。
1990年代
90年代はよりミニマルなデザインで流行し、装飾の少ないシンプルなファッションが人気を集めるようになります。
一方で、アメリカで人気を集めるようになっていったヒップホップがファッションにも影響を及ぼすようになりました。トレーナー、スニーカー、スポーツ用ジャージを着る若者が増えたのもこの時代の特徴の1つです。
IT技術がファッション業界に進出し、生産・流通過程の効率化、カスタマーサービスの充実などの変化がありました。